体重コントロールのための催眠療法
2019年9月2日
適切に体重をコントロールするという課題は、身体のスタイルという視点からも関心が持たれますが、メタボリック症候群や糖尿病などの生活習慣病という観点からもとても大切なものです。体重コントロールには認知行動療法が有効とされますが、認知行動療法に催眠を加えるとその効果が上がるともいわれ、また催眠療法ならではの暗示効果も期待されています。
治療法に関わらず大切な点があるので、それを先に確認しておきましょう。まずは、タバコや酒をやめていく場合などと一緒で、しっかりと動機づけされていることが最優先事項です。催眠に魔法の効果を期待されることもありますが、自身で止めていくための心積もりがなければ成功しません。動機づけが十分と確認されたら、まずはご自身の食生活、生活習慣をチェックすることから始めます。毎食の食事量や種類、間食についての確認がまずは大切で、多くの場合患者様と治療者が情報を客観的に共有するために記録票をつけるようお願いしています。またカロリー表を手元に置いていただき、簡単なものをこちらからお渡しすることもあります。さらには、繰り返ししっかりかんでめし上がっているか、夕食後すぐに眠ったりしていないか、などの習慣も重要事項です。繰り返しよくかんで食事に十分な時間をかけると、食事の間に血糖値が上がって視床下部の満腹中枢から「満腹」との信号が出ますので、食べ過ぎになる前に食事を止めやすくなります。また、野菜を先に食べておくと血糖値が上がるのを抑える効果があります。夕食後すぐに眠るようだと、吸収されたものが皮下脂肪として蓄積されやすくなりますね。治療法としては、大きくは食事療法と運動療法に分けられ、どちらも大切ではあるのですが、運動の苦しさを考慮すれば食事療法の方が楽で効率的ではあります。ストレスは食事をとりすぎたり、間食が止められなかったりする要因になりうるので、ストレスへの対処法についても相談が必要です。
催眠療法を利用する場合には、いくつかの介入のポイント、技法があります。まずはストレスを下げるためにリラクセーションベースの催眠を行うのが普通で、リラクセーションによりご自身の身体に対する気づきが繊細になる、という利点もあります。また治療者との催眠体験を増強し、自助努力が自信を高める効果も期待して、自己催眠を覚えていただいたりもします。治療者の所に来られる前に減量を試みたもののうまくいかなかった方がほとんどで、克服の自信や期待を持てていなかったりするので、自信や期待を高めたり、動機づけを強め、維持したりする目的での自我強化も大切です。食生活に関連した暗示を入れることはよく行われ、イメージ、腕浮揚、年齢進行といった催眠ならではの技法を用いることもあります。
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