過敏性腸症候群に対する催眠療法
2019年6月7日
過敏性腸症候群は非常にポピュラーな疾患で、一般的な検査をしても特に異常が見つからないものの、繰り返される腹痛、下痢、便秘などで苦労させられる病態です。2006年のローマⅢ基準では、1)排便すると腹痛が楽になる、2)腹痛とともに排便の回数が変わる、3)腹痛とともに排便の性状が変わる、ことの3つの内2つ以上の症状が3ヶ月以上続いていると過敏性腸症候群と診断されます。
過敏性腸症候群の原因としては、個々の患者様によっていろいろなものが考えられます。身体的には、腸が痛み刺激に対して過敏であったり、腸壁の平滑筋が過活動であったり、腸の機能や感覚を脳がうまくコントロールできなかったり、などいろいろな病態が想定されます。特にその発症については、細菌やウイルスの消化器感染と関連するとも指摘されています。一方で、人生上大きな出来事にみまわれたり、日常的なストレスが過度になったり、そのストレスに対する対処がうまくいかなかったり、といった心の問題が反映されている場合もあり、不安性障害やうつ病などを合併することも稀ではありません。ひとことでいえば、過敏性腸症候群は心と体にまたがる病気なんですね。
実はその過敏性腸症候群に対して、催眠療法は比較的よく効くといわれ、消化器症状が軽くなり、結果として生活の質が向上すると期待されています。プロトコールとして、マンチェスター、ノースキャロライナで開発されたものなどはよく知られており、10回前後のセッションで治療効果が現れ、その効果はその後も維持されるとしています。具体的には、腹痛の軽減、消化器機能の改善、ストレスなどの影響の低下などが直接に暗示されたり、落ち着く場所のイメージ、穏やかに同じペースで流れていく川のイメージが利用されたり、お腹の暖かさを感じてもらったりすることがしばしば行われています。
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