救命救急現場における催眠の利用について
2019年3月11日
以前から知られていたことですが、人は自身の体に重症の傷を負ったり、危篤状態下などでは自然に催眠状態に入ると言われています(自然に入る催眠状態は、一般にトランスと呼ばれます)。これは、生命の危険にある時に自身を守るための身体の防衛メカニズムなんですね。自然に入る催眠状態ではあるものの、その際には人からの言葉をそのまま受け取りやすい、つまり暗示としてそのまま受け取りやすい事情があるため、救命救急医療や手術、重症患者様の入院病棟、ICUなどに勤務されている方はそのことに留意する必要があります。
例えば救急搬送する際に患者様を搬送する場におられる救命救急士さんの模範的な声がけとして、「峠は越えました。私達はあなたを病院に連れていきます。全ては準備されています。どうぞ体の回復と安静に任せて下さい…もうあなたのために病院では準備が整っています。私たちは今可能な限り速やかに、安全にあなたを病院にお連れしております。もうあなたは安全です。峠は越えました」などの声がけが推奨されており、患者様の生命予後や早期回復に寄与すると考えられています。
重篤な患者様に自然発生的に経験する催眠状態(トランス)は、モニターや点滴に繋がれていたり、周囲がバタバタと慌ただしかったり、身体症状も悪くて快いものとはなりにくいのですが、医師などの権威者からの言葉は真実と受け取りやすく、現実検討能力はしばしば弛緩しています。そのため、重症な患者様で意識がないと思われる方のそばでも、医療スタッフは安易に「この人はもう助からない」などと安易なことを言葉にしたり、非言語的なメッセージとして伝わってしまったりすることのないよう、十分考慮していただけると良いと思われます。
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