国分寺 精神科 心療内科 大学通り武蔵野催眠クリニック メンタルクリニック

このたび、令和3年9月23日に日本ブリーフサイコセラピー学会主催で行われました「ブリーフ・ワーク祭り」にオンラインで参加いたしました。これは、同学会の総会をオンラインで行うために会員へのプレゼントで用意してくれたような学びの機会で、粋な計らいに感謝しております。

講師の先生は解決志向アプローチの田中ひな子先生、システムズ・アプローチの田中究先生、そしてエリクソニアン・アプローチの津川秀夫先生が務めてくださいました。それぞれの時間が30分なので内容はそう盛りだくさんではなく、復習的なものではありましたが、基本を確認するという作業は新鮮味がないようで、実は基本を見返すことが新たな視点を与えてくれることもあるのだなあ、と改めて感じた次第です。

ただ今回は、長く続くコロナ禍の中でなかなか学術大会にも対面の形では参加することができなかったこともあり、参加者の皆様のお顔が小さくではありますがパソコン画面上に見られたことに、非常な喜びを覚えました。今の緊急事態宣言下で不要不急の用事は抑えるよう国からの要請があり、実際に大切な人々に会える機会は大幅に抑制された、というのが多くの皆様の正直な気持ちではないでしょうか。しかし、そのようにして人流が抑えられ、実際に人と顔を合わせる機会がなくなる中で、人とつながっている感覚、互いの無事を確認できる感覚、それは何者にも代えがたいものと今更ながらに気づきました。そしてこれも今更ながらにではありますが、コロナ感染を恐れながらも当院にまで通ってきて下さる皆様に「やっぱり来てよかった」と思っていただけるような診療をしたい、と思い返した次第です。