パニック障害に対する催眠療法
2017年7月24日
パニック障害というのは、多くの場合特にきっかけなく突然に呼吸困難、動悸、発汗、嘔気などの身体症状やめまい、意識が遠のく、死ぬのではないか?との恐怖などの精神症状が発作のように出現する病気で、こうした発作はパニック発作と呼ばれます。パニック発作が繰り返されると「また発作が起こるのではないか?」との予期不安が強まるようになります。予期不安のために発作が起こった時にすぐ逃げられないような場所に行くのを避けるようになりがちで、その症状を広場恐怖といいます。患者様によって苦手とする場所は異なりますが、最初に発作が起こった場所、さらにはその場所が広がっていく可能性があり、たとえば電車、特に急行列車のような途中で降りられない電車や高速道路、映画館のような人混みやエレベータのような狭い場所を避けるようになる方も少なくありません。
パニック障害の原因は身体的な素因や性格、ストレスなどの環境が関係している可能性がありますが、スタンダートな治療とされているのが薬物療法と認知行動療法です。催眠療法はまだ十分に治療効果のエビデンスが確立されたとはいえませんが、経験上はとても有効な治療法だと考えています。パニック障害の方は基本的に不安が強いため、まずは催眠で安心感、安全感、リラックスした感じなどを体験していただくことから始めます。パニック発作は一種の警戒警報の過剰な発現で、身体が状況における危険信号を出し過ぎる状態と考えられているため、次の段階では意図的に催眠の中で広場恐怖の起こる場所をイメージしていただいています。頭では「大丈夫」とわかっていても、体のほうが「危険だ」と誤って認識してしまう病態ですので、催眠下で繰り返しパニック発作、広場恐怖を体験していただくと、その後「特に危険な状況にはならなかった」と身体が学習してくれ、身体も過剰な危険信号を出さなくなってくるんですね。機会を見て自己催眠をお教えし、ご自身でパニック、広場恐怖をコントロールしていく力があることを実感していただくようにもしています。実際にはパニック障害、広場恐怖といっても患者様1人1人によって困り方は異なるため、オーダーメードの治療的お手伝いを心がけています。
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