国分寺 精神科 心療内科 大学通り武蔵野催眠クリニック メンタルクリニック

がんなどの緩和ケア領域における催眠療法

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がんなどの緩和ケア領域における催眠療法

2019年3月20日

緩和ケアというのは一言でいうと、「治療に反応しない重症の患者様に対する、全人的で積極的なケア」のことです。病気は末期のがんであることが多いですが、それ以外に神経難病、後天性免疫不全症候群(いわゆるエイズ)などの患者様が対象となることもあります。こうした重い病気は死に至る病ともいえ、その診断から治療の全過程には長い年月を経ることも多く、その間には病状の波もあり、患者様だけでなく周りのご家族も巻き込み、消耗させていきます。緩和ケアに際しては完全な回復は望めないので、苦痛を少なくしつつ、余生を意味のあるものとして体験していただけるように援助していくのが肝要です。この緩和ケアの領域でも催眠が利用されうることは、十分にその普及が進んでいない本邦ではあまり知られていないかもしれません。

 

緩和ケアにおける催眠の利用については、いくつかの要点がありますが、その1つはまず、型にはまった催眠誘導を行わず、できるだけ自然な形で快い催眠を体験していただくことです。重症の患者様は、すでに自然に催眠状態(トランス)に入っていることも多くあります。またそうでなくても、催眠に入っていただくために患者様に多くの協力を強いたくはありませんので、周囲のさりげないことやご自身の体の感覚に注意を向けてもらったり、治療者のなにげない話に集中する過程で催眠に入っていただくよう工夫されます。

 

2つ目に、重症の患者様の場合、病気の経過と絡み合って、患者様の心理にも変化が起こります。少し症状が楽になると気持ちも楽になりますし、また期待していた治療に効果が認められない時にはイライラしたり、怒りが出たり、時には絶望に至ったりすることもあります。一般に、重症患者様の心理的な理解のためには4ステージモデルが利用され、そこでは1)クライシス初期、2)過渡期、3)受容期、4)死への準備期、の4期が想定されています。クライシス初期は、自身の健康、生命にとって受け入れがたい事実を知らされる段階で、最初は驚きであったり、「そんなはずはない」と否定する気持ちが生まれます。過渡期には直面したくない事実に直面せざるを得ないため、抑うつ的になったり、希死念慮が生まれたりすることもあります。受容期には患者様が積極的に病気に対処する意志を持ちやすいのですが、死の準備期では当然不安が高まり、発汗、不眠、筋緊張、動悸など体の症状も見られたりします。催眠療法を行うためには、その時々の患者様の心情を推し量りながら、不安が強い時にはそれを軽減したり、病気に押しつぶされそうな時には僅かなりとも荷降ろしのお手伝いをしたり、また患者様の気持ちが比較的前向きな時にはそっと背中に手を添えるくらいの感覚で寄り添うような催眠を行い、患者様の本来の力がうまく働くのを期待したりします。

 

3つ目は緩和ケア領域に限ったことではありませんが、患者様の持っておられる資質の中で、治療のために活かせるものをうまく活用することです。それまで死なずに行きてこられたという事実は、ご本人が多くの生産的な素質や成功体験を持っていたり、それまで出会ってきた大切な人々にサポートしてもらったりしたことなしには考えられません。患者様の状態によってはそれらを改めて見出していただくのは容易でない場合もありますが、あまりご負担をかけずに情報を集め、活かしていくことはとても大切です。

 

 


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